英語は難しくない!大人のための最短英語学習法

忙しい大人のための効率的な英語学習法について書いていきます。

日本人が英語を話せない理由は?役に立たない試験英語がコミュニケーション能力を低下させる

私は一時期、毎日毎日中学、高校の受験生に受験英語の指導をしていたこともありますし、自分自身も受験の経験があります。また英検の面接委員を過去15年程やっていて、試験の英語にもたいへん詳しいと思っています。

次のような問題は、あなたも実際にやったことがあるでしょう。典型的な出題です。
次の(  )内に、正しい語を選びなさい。
The traffic was very (   ) this morning.
(A) busy
(B) heavy
(C) crowded
(D) jammed

正解は (B) なのですが、どれを言っても 100%通じますし、ネイティブに英語を直されることもありません。

この出題は、

  1. Bでなければ通じない、笑われてしまうのではないかという印象を与えている。(部分的な知識の正確さにこだわりすぎです。)
  2. こういう問題を繰り返し学習していると、英語はむずかしい、めんどうだ、ということがドンドン脳に入ってきて、いわゆるトラウマ状態になり、脳が英語を無意識に拒否し始める。
  3. traffic jam( 交通渋滞 ) を言う表現をやっと覚えた人は (D) を喜んで選ぶであろうが不正解とされる。そのショックは大きい。これを繰り返しやっていると、いわゆるトラウマ状態になり、脳が拒否するようになる。(私も学生の頃何度もこの経験をさせられました。バカヤローと言いたい程です。)
  4. 我々、英語の先生も、厳密に言うとどちらなのか? とよく10分、15分と議論することがあり、本来のあなたの英語力を上げる方に力がまわっていない。


まさに、重箱の隅をつつくようなものが、試験英語には多く、あまり使われない例外的な部分的な知識のために、一番肝心な、実用的な英語のコミュニケーション力をいやというほど削いでいます。
 
上のような問題をうまく避けて通るだけでも、心もすっきりして、時間も費用も大幅に節約され、あなたが思っているよりずっーとずっーと速く上達します。

英語学習で大切なのは言葉のニュアンスです。丸暗記ではありません。
たとえば前置詞の理解、苦手な人も多いと思います。そこで大切なのがニュアンスです。下記の記事を読んでみてください。

丸暗記は大変!ニュアンスで前置詞を理解する(at to on in)


ニュアンスを理解することで、言葉の意味がストンと理解できるのではないでしょうか?

 

 

知識の整理していますか?

もっともっと知識を増やす、とやることも必要ではありますが、今まであなたがやってきたように、あっちのテキスト、こっちの CD、英語関係の雑誌だ、やれ TOEIC だと断片的にやると、自然に例外が混じってしまう上に、それぞれの教材のやり方が少しずつ違いますので、最後には頭の中が、だらしのない独身男性の部屋のように、乱雑になります。

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これをいったん整理してみると何を具体的にしたらよいかが見えてきます。