英語は難しくない!大人のための最短英語学習法

忙しい大人のための効率的な英語学習法について書いていきます。

日本人の英語の上達が遅い理由は?

言語障害やどもってしまう人は、スピーチ・セラピーなどといって、心理面から障害を治していきます。それらの人達は、親が神経質で、早く子供にしゃべらせようとしたり、子供の話をいちいち直したり、また何らかのショックを受けて、それがトラウマとなって話せなくなります。肉体的な原因でなく、心理的な要因なのです。
 
私の知り合いの健康心理学を研究しているある医大の教授にも直接聞いたことがあります。
「どもってしまうというのは精神的なものが原因である、ということは、我々の間ではあたりまえのこと。肉体面の問題じゃないねー。心と体は一般の人達が思っているより、ずーっと密接な関係があります。」
とのことでした。
 
私の教えたあるご婦人は、とにかく上達しませんでした。「心理面に問題がある!」とにらんだ私は、あるレッスンの後いろいろと聞いてみました。

すると彼女は、「2,3年前、あるデパートのカルチャースクールに行っていました。1クラス12名ぐらい生徒がいて、ある日、前に出て英語の発表のようなことをさせられました。うまくできなくて、皆に笑われ大変ショックでした。」
 
こういうことをトラウマと言い、精神的なショックが与えられると、のちのちまでネガティブに働きます。
 
このご婦人の例はやや極端かもしれませんが、日本人の学習者の多くは学校教育でくりかえし、くりかえし、例外を主に問われるようなテストのための勉強をさせられています。
 
そして、あまり誉められることもなく、実に几帳面に間違いを正され、しかも減点主義です。
それで、英語に対して、難しい、取り組みにくい、つらいという印象を与えられています。
 
そのひとつの証拠として、イタリア語、スペイン語、中国語などの習得ではこういうことはあまり起こっていないようです。
 
このようにして、脳が英語に対して閉じてしまっているということが、日本人の英語の上達がたいへん遅い理由です。
 
そして、周りにできない人が多くなると、どうなるでしょう? 英語を習得した人を見ることが極端に少ないうえに、
「英語は難しい。」「相当お金を使ったけど、やっぱりダメだった。」 
という話を職場や学校などで何度か聞いているうちに、あなたの潜在意識に自然と暗示がかかっていきます。
すなわち、英語=難しい。
 
例えば、やさしいチエの輪があるとします。
「このチエの輪は小学生にやらしてみたら、みんな簡単にできたよ。」
と言うのと、
「このチエの輪は、世界で 10 人しかできなかった。君もやってみて。」
と言うのでは、同じやさしいチエの輪でも、できる人の確立が全く違ってしまうのと同じことです。
 
高校のスポーツでもバレーボール部がインターハイに出場すると、となりで練習しているバスケット部も出場したりします。
このことは、英語だけでなく、すべてのことに通じます。心理的な影響を小さく見ないことです。