英語は難しくない!大人のための最短英語学習法

忙しい大人のための効率的な英語学習法について書いていきます。

英語の学習効果が10倍アップ!プロが教える英語学習者への14のアドバイス

以下にあなたの学習する上での参考、ヒントとして英語学習の原則を述べています。
今までのあなたの常識とだいぶ違うはずで、驚かれることでしょう。
あなたに強くお勧めすると共に広く日本社会に提言したく思います。

 

このテキストを書くに当たり次のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

帰国子女が教えるネイティブレベルの英語を身に付ける最短学習法



運用法も含めた 2000 語のマスターに注力しよう
英語を母国語としない外国人も含めた各種の研究、私の経験上でも約 1,700~ 2,000 語で、だいたい日常会話はできる。

そして、これからの語が英語の根源的な語彙となっている。さらに 2000語とハッキリ目標が定められていることが大きいと考えます。
目標なしに学習することの負担は、たいへん大きいと考えています。山登りする時と同じでしょう。

 

コミュニケーションの道具として英語を学ぼう
Learn English as a tool of communication
コミュニケーションの道具として英語を学ぶということを第一歩と考えます。
今までは学問と言う感じで教えられ学ばれてきたように思います。
 

学問となると、何か偉いもの、間違ってはいけないもの等、敷居が高くなります。(今後は語学という言い方をやめた方がよいでしょう。)

英語はとりあえずコミュニケーションの道具と考えますので、コミュニケーションがとれる英語は原則としてすべて正解とします。なお、「 国民評議会のないアメリカでは国民の使う英語は全て正しいです。」 と指摘している識者の方もおられます。

 

むずかしい語よりやさしい語を使おう

Choose easy words over difficult words.

まずは最重要語の2000語を学びましょう。基本的には、これらの語でビジネスもほぼ十分です。前にも述べましたが、やさしい語の方が、むずかしい語よりずーっと使用頻度も高く、後になっての応用の幅も広いです。

2000語を学習した後は、あなたの興味、必要性に応じてボキャブラリーを増やしていきます。
ますます忙しくなる世の中、効率を考えましょう。

 

かっこよい語より親しみのある語を使おう

Choose familiar words over fancy words.
日本人は試験では、親しみのある語はあまり出題されないので、知らず知らずに、ビッグワードの方に意識が行きます。誇張なしで、条件反射のようになっています。また、あまりに使われもしない高度な表現や経済用語やファッションに関する新語などを覚えたらカッコよさそうだと飛びつく傾向があります。

 

これは、間違いです。使用頻度が低いこれらの語を基本ができていないうちに断片的に学ぶことほど、効率の悪いことはありません。また、今後、英語は、英語圏以外の

中国人、フィリピン人、タイ人、インド人などと話すことが、英語圏の人々と話すより多くなりそうです。このことは、既にたくさんの人が指摘しています。その際、ファンシーな語を言っても相手はネイティブではないので通じなくなります。
 

親しみのある語の方がすべての面でずーっとパワーがあります! そちらに、まずは力を注いでみると、あなたの英語に対する心の負担も下がります。

 


基本動詞/前置詞を効率的に使おう

Use basic verbs and prepositions effectively.
あなたは、get, give, for, on, off などの語を使いこなせていますか? 

これらの語は、日本語で言えば大和ことば、という感じで使用頻度が高いだけでなく、英語の根本的な考えがつまっています。したがって、後になってナルホドと納得
させられ、表現に広がりがでてきます。また、基本動詞と基本前置詞の組み合わせで、たくさんの熟語(イディオム)が作られます。むずかしい語や文法に取り組む前に、親しみのある語で学習しましょう。

 

基本英文法を学習しよう

Study basic grammar
 私はこのブログを書く直前に比較的最近発売された数冊の本を読みましたが、驚い

たことに、すべて基本文法をしっかりやらない限り、大人もそして子供も英語がマスターできない、と書いてあります。

 

なぜ驚いたかというと、5~6年前までは文法を否定する議論の方が優勢だったからです。そして、これらの著書の言うことは、私が英語を学んできた、教えてきた結論とも一致します。

 

くりかえしますが、基本の文法です。中・上級レベルの文法はずっーとあとにやりましょう。(話法、分詞構文、過去完了形、仮定法、関係代名詞などは基本文法には入りません。)

 

長い文より短い文でいえるようにする

Prefer short sentences to long sentences.
一つの文に一つの情報を入れます。具体的に言うと、関係代名詞は、初心者のうちは使わない方がよいです。私は初心者のレッスンには関係代名詞を使っていません。やや用法が難しいということもありますが、関係代名詞の文は2つの文にして言えますし、その方が一般に意味が通ります。

今後は英語圏以外のアジア、ヨーロッパ、アフリカなどの人と話すことが増えてますので、その意味からいっても、短い文だが、しっかり、はっきり、順序だてた英語を使っていきましょう。

 


最初に結論を、それから詳細を

Express conclusion first, then details.
日本語はお互いに察しあうことをよしとして、成り立っています。そして、『私は昨日、新宿に行……」 行った、行かなかった。と最後まで聞かないと分からない、といった特長もあります。

一方、英語は Yes/No がはっきりしていると言われているように、どんどん結論から言うことばです。

 

私は長年英語を教えていますが、なかなか結論を言わない生徒さんがいます。現実問題として、とても分かりにくいです。あなたは英語を使う時は、できるだけ最初に結論から言うこよう心がけましょう。

 

ジェスチャー、絵、写真、地図などの目に見えるモノを補助として使う

Use gesture, pictures, maps and other visible things.
英語そのものを学ぶという考え方から脱却して、英語を使ったコミュニケーションの達人を目指しましょう。数字などを書き付けてもよいでしょう。ジェスチャー、顔の表情、絵、写真、地図などをうまく交えるのがコツで、この方がかえって意思伝達がうまくいきます。

読めるが、会話は苦手という人は、中国語を使う時のように筆談を交えてもよいでしょう。英語、英語、英語と堅苦しく考えないで、柔軟に工夫して対応することで、足りない英語力を補います。そのようにしているうちに、英語それ自体にも親しみが出てきて、自分なりの学習法もつかめてきます。

 

スラングを避ける

Avoid slang.
スラング、またはスラングに近いものを学習することはやめましょう。スラングは書道で言えば草書体、絵画で言えば抽象画です。上級レベルになって、やりたい人だけが手を付けるものです。基本もしっかりできていない人が、スラングを交えて話すなど恥しいだけ。

 

また、スラングには流行もあり、覚えても2, 3年すると使えなくなるものも多いです。さらに、アメリカでは使えるが、オーストラリアでは誰も知らない、など、全くお勧めできません。

 

冠詞はあなたが決めてよい

You can decide articles.
冠詞には100%の決まりがありません。(あるとするなら、そういうものが一覧表のような形であるはずです。)したがって100%の正解もありません。

 

一つの決め事のようなものはあるのですが、それも例外につぐ例外で、私もよく分かりません。冠詞を日本人で一番よく理解している人達は翻訳家の人達ですが、その人達は、数百時間を冠詞の理解だけにあてています。(もちろん、なんでもかんでも適当でいいという訳ではありませんが)実践の場では、あなたが冠詞を決めます。

ネイティブも実は多分にそうしているぐらいですから……。

そして、論文のような正式なものを提出する時には、専門家にチェックしてもらいましょう。

 

 

発音にあまり時間をかけない

Do not spend so much time on pronunciation.
発音のことは、すでに説明済みですが、念押しとして、英語は主に高音域、日本語は低音域で、トレーニングによって日本人も高音域の音を聴き取れるようになりますが、これは宿命的なものが多分にあり、無理に発音の訓練をする必要はありません。

 

ただし、アクセントとイントネーションを付けることは重要で、これはすぐマネできます。これは宿命的なものではありません。発音は少々悪くても通ずるが、アクセントが無い、イントネーションが少ないと現実問題として、通ぜず、実用的という私の考えからも大きくはずれます。

 

 

資格試験は基礎文法をひととおりやった後でないと受けてはいけない

なぜなら、資格試験は一般に例外を正確に知っているかどうか? を問うモノが多く、また、英語の運用力、もっと言うと知識以外のコミュニケーション能力は測れません。(ただし英検の2次試験はやや別です。)

 

だいたいにして、最初に試験ありきというのは、私はヘンだと思います。また、どうしても 「 試験 」 という枠組みの英語になってしまうからです。さらに、私の現場での経験上、“やさしい部分の英語”と“むずかしい部分の英語”をまぜこぜにやった場合、上達が極端に、あなたが思われるよりずーっと遅くなります。

 

また、TOEIC 何点、英検何級と必要以上に、資格や一つの権威にこだわっている人ほど自分自身に主体性がなく、頼りなく、コミュニケーションとしての英語を使いこなすことがヘタである、という発見もしました。

 

 

文章はシンプル、簡潔に

ゲーテの有名な言葉に「外国語を知らざる者は自国語も知らじ」というものがあります。自分の国の良さや文化の特色、また自国語の特性などについて知るために、下手でもいいから外国語を学びコミュニケーションする意義は大きいです。

あとになってたいへんな教養にもなります。
 

ともかく、あなたの英語をシンプルにする (keep your English simple) ように努めないと、英語関係のプロになるのならともかく、はてしなく学習は続いていきます。
そして、ここで念を押しておきたいのは、シンプルであるということは、分かりやすいばかりでなく、良い英語なのです。例えば、アメリカでは大学に入るとすぐにコンポジシォン(composition) といって、どんな専攻の学生でも作文のクラスを取ることが大変一般的です。

 

私も受講したことがありますが、その中で 1 番と言ってよいほど、教えられていたことは、文をシンプルに!論文や手紙でも簡潔に! ということでした。 例えばリダンダント (redundant) といって、英語は意味が重複することを大変嫌います。
 

私の知っている日本人では福沢諭吉が、口語的で平易だが、話の筋道が分かりやすい文を書いたことで知られています。
福沢諭吉はきっと英語を学習する過程でもこのような技術を身につけたのではないかと私は考えています。
 

なぜなら、私も200時間ぐらいでしょうか、アメリカの大学で英語の作文/添削の指導を受けたことがあり、その後、日本文も必要なことを、やさしく分かりやすく書けるようになったと思っています。