英語は難しくない!大人のための最短英語学習法

忙しい大人のための効率的な英語学習法について書いていきます。

英語学習で遠回りしているのはどんな人達?

「英語の学び方」というたぐいの本が200冊も300冊も出版されています。ネットでも、そういうものがいくつも載っています。教材にいたっては、数え切れない程あります。
 

1番遠回りしている人は、実際に英語学習する時間より、「学び方」の本を読んでいる時間の方が長いのです。そういう人にも職業柄40,50人会ったことがあります。それに費やした時間が50時間だったとしたら、その間に、意味の広がりのある基本文を音読、リピートすれば、それで結構できるようになってしまうのですが……
 

また、「英語の学び方」というたぐいの本は意外と現場の英語の先生によって書かれたものが少ないようです。翻訳家、文化人、英語大好きなサラリーマン TOEIC「 超 」 高得点者などの個人的な体験談が多く、体系化されていないばかりか、たくさんの人に、現場で試されていないものが多いように感じます。
 

そして、これらの本の一番の間違いは、ゴールをネイテイブ並みに英語を使えるようになる、としていることです。これは一言で言って不可能です。
私は、日本人に限らず、英語を母国語としない人たちのための必要最少の語句力や文法力を示し、適切な目標を作ることをライフワークとしています。
 

2番目に遠回りしている人は、CD 付きの本も買ってみた、通販の教材も試してみた。
NHK もやったし、スクールへも行った、とあれやこれやと手をつけた人達です。
これをやると、何もやらないよりダメになります。本当です。
 

なぜなら、失敗の経験が多いので、「英語は難しい」と、潜在意識に暗示がかかってしまい、無意識に脳が英語を拒絶するからです。こういう人は教える場合でもやりにくいです。断片的にむずかしいことや英語にまつわる雑知識があるので、コムズカしいことを私に質問してきたりします。
 

私の方は例えば She often makes me laugh. 程度のことを、(これが言えない、聴き取
れないのに、仮定法とかやっている人いますよね。これでは一生できるようになりません。)
だいたい意味をとらえたら、声に出させることをしたいのですが。しかも楽しい雰囲気の中で。
すると、上に書いたような失敗した人達の断片的な知識も基礎が固まってくるにしたがって一本化してきます。

 


几帳面な性格が英語の上達スピードを遅くする

日本は過去40~50年、工業製品(車、電気製品、カメラ、ビルディングや橋など)を大量に作ることによって経済発展してきました。
会社だけでなく、学校教育も、家庭でも、工業製品を大量に作る社会に適応する人間をよしとして育てています。

 

これらの製品は、ネジを付け忘れたということになると、たいへんですので日本人はとっても几帳面です。このことは外国で暮らした人は良く分かると思いますが。
 

しかし、これは、実用的に英語を道具として使いこなす、という面からは、あなたが思われているより、ずーっとマイナスに働きます。
 

言葉は、かなりあいまいなもので、完全に習得しないと、使えたことにならないと思っているだけで、上達が遅くなります。
すなわち、いつも「まだ足りない」という気持ちに支配されて心が萎縮するからです。
 

結論から言うと、実用的な英語の習得に「キチット、まじめ」は多くの場合マイナスになる!
これはお酒を飲んだ時、英語がなめらかになる/子供の方が上達が早い、ということとも合致します。
これは、外国語の習得は、理性的な脳の働き ( 左脳 ) も必要ではありますが、それ程役に立たないということを意味しています。
 

感覚的に感性の働きがある右脳も英語学習に取り入れようにしてください。
ただしこれは、勿論なんでもかんでもブロークンの英語でいいんだという意味ではありません。
次回、英語がどのぐらい気まぐれな言葉か、簡単に見てみましょう。