シュリーマンの英語学習法を13のステップにまとめてみた
ではいよいよ、私たちがシュリーマンの外国語習得法を実際に利用できるようにしていきましょう。
順に見ていきながら、適宜現実的な方法を考えていきましょう。
ここでは英語を学ぶ前提で話していきます。
一度、手順をまとめておきましょう。
1.自分が英語を学ぶ目的を確認する
(これにより、学習する範囲・レベル・期限が確定します)
2.辞書などを使い、必要な単語を抜き出す
3.ネイティブの先生を確保する
(毎日教えてもらうので、2人以上必要になるでしょう)
4.基本的な文法を確認する
(おそらく、中1レベルの教科書などを確認すれば十分です)
5.単語表を作成し、先生にその単語を使った文章を作成してもらう
(単語数は期限により調整します)
6.単語と文章を丸暗記する
7.2枚目の単語表を作り、今度は自分で文章を作成する
8.自分の文章を先生に直してもらう
9.単語と訂正された文章を丸暗記する
10.全ての単語を覚えるまで、7~9を繰り返す
11.期限の半分が来たところで、英語の本の丸暗記を開始する
(本の選択は先生に手伝ってもらってもいいです)
12.本は1回20ページを目安に翌日の授業までに覚えることとし、先生の前で暗誦する
(ページ数は期限により調整します)
13.本を丸覚えするまで、11~12を繰り返す
単語表については音読しながら書き写すことが必須です。
また、5以降の作業では基本的に翻訳をしてはいけません。
できるだけ単語レベルで訳をあてるだけにしてください。
発音に自信がなければ、適宜シャドウイングなど別途対策をします。
平行して、英語で日記をつけるようにするといいでしょう。
ここでは日本で英語を勉強する場合を想定します。
必要なものは次の4点です。
1.辞書(必要な単語が網羅されていれば単語帳でも可)
2.文法書(中1の教科書などでも可)
3.ネイティブの教師
4.本2冊
辞書や文法書は何でも構わないと思います。
シュリーマンの時代、手に入るかどうかが問題だったのですから、どれを使った方がいいという贅沢な話はここではしません。
既に何か手元にあれば、改めて入手する必要もありません。
問題は、ネイティブの教師というところでしょう。
都会であれば、これは簡単に解決がつきます。
仕事のないあるいはお小遣いを稼ぎたい外国人がたくさん存在するからです。
時給3000円くらいから5000円くらいで募集を出せば来てもらえます。
指導時間数にもよりますが、時給1000円や2000円でも引き受けてくれる人はいると思います。
1日2時間で1ヵ月20日ですと、12万(時給3000円)~20万円(時給5000円)になります。
ただし、在日外国人には雇用に関する法律がありますので、違反しないようにしてください。
地方であれば、都道府県ごとに国際交流会館がありますので、そちらに相談するとよいと思います。
該当する機関が見つからない場合、県庁の代表電話から順に尋ねていくとよいでしょう。
他にもフリーペーパーやインターネットの掲示板を利用して先生を見つけることができます。
有料紹介のサービスもありますので、問い合わせてみるといいでしょう。
中には日本語を教えることと引き換えで、無料で英語を教えてくれる人も見つかるでしょう。
ただ、自分の時間が減りますので、お金と時間を天秤にかけて判断してください。
有料紹介のサービスを通しても、人と人の問題でお金も絡みますから、何がしかのトラブルが発生する可能性があります。
そこは自分の責任で行ってください。
また、日本人は外国人や先生に丁寧というか低姿勢ですので、余計な気を使う人が多くなるようです。
相手が先生とは言っても、こちらが雇う側ですので、対等にお金も指導内容も明確な条件を出して交渉するようにしましょう。
特にお金に関しては、はっきりしておかないとトラブルの元です。
外国人には、日本人のようにちゃんと支払われることに慣れていない人も多いですから、不安を抱えている人も多いようです。
丸覚えする本ですが、自分が日本語で読んだことのある本を選ぶと楽だと思います。
語学系の出版社などでは、レベル別の日本語対訳付の本を出していますが、これはルール違反ですので使ってはいけません。
ただ、自分の目指すレベルが子供レベルでよい場合は、難易度の参考にするとよいと思います。
同じ作家の書いた本よりも、違う作家の書いた本がよいでしょう。
最初が薄めで、2番目は厚めの本を選ぶとよいと思います。
先にシュリーマンが使った本のページ数をご紹介しましたので、同じ程度のものを選ぶとよいと思います。