英語は難しくない!大人のための最短英語学習法

忙しい大人のための効率的な英語学習法について書いていきます。

斉藤孝氏が話す英単語を覚えるときの復習回数は?

私たちの脳 ( 潜在意識 ) は単純な繰り返しに弱いのです。やや極端になるかも知れませんが、教祖とか独裁者が行なう洗脳 (brain washing) は、2、3 テクニックがありますが、基本的には繰り返しです。
 

これをよい意味で応用して使います。
単に1回だけサラッとやったものは語学の場合ダメです。最低2回やりましょう。
そして、最高は7回で、それ以上はやり過ぎで、全体の学習の効率が落ちるようです。

 

私は、一つの文を何回 repeat したら、その人の脳にその文が定着するか少々実験もし、ずーっと模索していましたが、こういうものは実験しにくいこともあり、科学的な発表もないようです。

 

ここで斉藤孝氏の本から引用させていただきます。

英単語を覚えるときには反復して覚える作業が必要だ。三回、四回とやっても忘れてしまい、気を落とすこともある。しかし、くじけずに五回、六回と繰り返して覚えることで、今度は定着し、一生忘れないという質的な変化を起こす。自分にとってその英単語が何回繰り返せば質的な変化を起こし身につくのかという予測を立てられることが、勉強を続ける勇気づけになる。

 

私の場合は、六回目か七回目あたりにそれが起こると想定していた。それ以前に覚えられれば問題はない。避けなければいけないのは、二、三回やって覚えられなくて諦めてしまうことだ。
六回目あたりに想定しておけば、たとえ二、三回で覚えられなくても絶望はしない。

 

何度その文を繰り返したらよいか? 

私の結論は斉藤孝氏と同じで6回か7回です。
7回、同じ文を繰り返すと、その文は I love you. とか This is my book. とかのように脳も含めた体全体で理解できるようになります。

2~3回ではダメですが、7回リピートすると質的な変化が起こります。
また、最低2回と言ったのは、半年、1年と学習していると、似たりよったりの文が繰り返し出てくるはずなので、半年、1年後に合計で似たりよったりの文も含めて7回でもよいのです。
 

また、調子が出てくると、2、3回でも覚えられえるものも結構あります。

 


暗記は必要は必要?聞き流すだけで英語は話せるようにならないの?

実は絶対必要。
ただし、repeating, shadowing, 音読をしても同じことです。
 

商業化した英会話スクールや通販、書籍などでは、宣伝文句に暗記が必要とは決して言いません。
なぜなら、学習者の大半はそれをしなくても、「 話せるようになる期待で入会する人が大半だからです。」
 

実は、どんな技能を修得するにも、マネ、コピーは絶対必要で、それをしているうちに基本ができてきます。
基本ができるにしたがって、だんだん応用するというのが、絶対の法則のように思えます。

 

だれでもできる「超」加速英語学習法は?

ここは、あなたに人間とは? の一端を知ってもらう為に書きます。

この「超」加速英語学習法は、すぐできます。

 

寝る前、少しウトウトしてきた時、市販の CD、もしくは英語教材の CD をかけながら学習するのです。
寝る前の少しウトウトしてきた状態を変性意識と言い、その時聞いたものは、脳(潜在意識)に刻印するかのように入ってゆきます。
 

催眠学習はこれを応用したものですし、教祖、独裁者といわれる人はこれを知っています。
変性意識の時、吹き込むのです。

 

英語学習も、寝る前の10分にやると効率は上がります。
ただし、お勧めしないのは、寝る前は何も考えないないか、愉しいこと、ポジティブなことを考えないと、翌日の生活に直接影響を与えますので、健康を長い間には害し、カサカサの人間になっていく可能性が大です。
 

しかし、資本主義の世の中、考える人はいるもので、公文式で知られる出版社が、英語の子守唄を作成していると聞きました。
そして、私も「寝る前5分ー英語のことば」成るのもを書いています。
 

私の考えは、寝る前は、ポジティブなイメージの語しか入れるべきでない。
すなわち、自殺(suicide)、テロ(terrorism)、はネガティブ。affection(愛情)、comfort(快適)はポジティブです。

 

もっと英語学習法について知りたいあなたには、次のホームページをおすすめします。

TOEIC990の英語の先生が英文で教える最短英語学習法

一石二鳥ですね。

TOEIC990の英語の先生が英文で教える最短英語学習法・

 

文法を最短でマスターするコツは?

私の発想法は枝葉末節のことより、基本的、根源的なことに何倍も注がれます。
文法に関することで、あなたにぜひ認識してもらいたい基本的なことは、文法はあくまで後講釈だということです。
 

言葉がまずは先に自然発生的にあり、その後、ずっーと後になって解説されたものが文法です。学校や資格試験の文法ばかりをやっていると、何か最初に文法と言う絶対的なルールがあるかのように思えてきますが、それは違います。
 

特に、例外的、細かい文法は相対的にそのような傾向があるぐらいに考えてください。また、言葉は口調(くちょう)が最優先されていて、文法は二義的な解説です。

そして、即、役に立つマスターのコツは、文法の説明を読んで聞いて、どうも分からないものがあったら、理屈で考えることを止めて ( 左脳の働きをストップさせて ) いったん、そこにある例文を丸暗記してみましょう。
 

後になって、アッ! そうか! という感じで、その時、どうしても理解できなかった文法事項が分かってきます。本当です。
このことは上等のコツの部類に入ります。よく覚えておいてください。

 

 

 

学者タイプや理工系タイプの人は英語の上達スピードが遅い!その理由は?

残念ながら、英会話の学習は理工系や学者タイプの人は上達が遅いと言われています。
どうしてかというと、「なぜ?」と考えたり、理屈で納得しないと気がすまないからです。

 

英語は基本的には考えないことです。
学問ではありませんから。理工系や学者タイプの人にはかわいそうですが、英語の学習は少し頭を単純にした方がよいのです。
 

私は10年前からの口ぐせがあります。

 「 皆さん、幼児にもどったつもりで、無邪気にリピートしてみましょう! 」

と言っています。
繰り返します。
 

英語の学習はどのレベルの人も基本的には考えない!考える間があるなら、その間にドンドン有用な文を次々、脳にインプットしましょう。

リスニングでの失敗!英語を全部聞き取ろうとしてはダメ!その理由は?

私達は英語だけでなく日本語も文章を全部遂次理解して意味を把握しているわけではなく、その中に含まれる、いくつかの単語を拾って自分なりに意味を把握しています。
 

特に英会話の場合は、相手の言っていることを全部遂次理解しようと努めてはダメです。
絶対ダメです。

 

最初は、イメージとして内容が感じ取れるかという程度でも十分です。
この際、今の言葉で言えば、脳波が安定している、右脳が働いている状態の方がイメージを取りやすいです。リラックスできればよいのですが……
 

日本人学習者の英語に対する、必要以上の知識偏重、几帳面さ、学校の減点主義などで、上の面でもリラックスを妨げ、マイナスに働いていることに気付いてください。
 

私はフィリピン人の友達が何人もいるのですが、フィリピン人はイメージとして内容を感じ取ることが上手です。
英語を話したり聞いたり書く時は明らかに、陽気でリラックスした心理状態の人達の方が有利です。

 


勉強したことはドンドン忘れよう

心に負担をかけず、学習の効率を良くする心構えをお教えしましょう。
今からでも、すぐに出来るものです。
それは、ドンドン覚えてドンドン忘れてもかまわないやという気持ちで毎回学習することです。
 

勿論、忘れない方がいいに決まっていますが、そおいうことはいっさい気にせず、ひとつひとつドンドン覚えていきましょう。
また、「 ドンドン覚える 」 の方は、スクールならそのクラス中で、本で学習している時は、その場その時で、NHKの番組を観ている時は観ている時で、後で復習しようとなどと考えず、その時、その場で少々でもよいですから神経を集中してドンドン覚えましょう。後はほ放っておいてもあなたの脳(潜在意識)は、結構覚えています。
 

職場や学校から自分の家へ自動的に帰れるのも、潜在意識の働きです。
ドンドン覚えたら、後はあなたの潜在意識にお任せしましょう。
そうして日本語も覚えました。

 

 


英語は覚えやすいものから覚える

私は十二支が言えません。
ネ、ウシ、トラ……までは言えて、ウサギのあとがタツとかは分かるのですが。2、3度覚えようとしたのですが...考えてみると、十二支は知らなくとも特に私の生活に直接関係なかったからでしょう。

 

英語の単語、表現でも、そういうものがいくつもあります。
どうしても覚えられない。何度も同僚の先生に聞き直した表現など。
どうも英語の語句にも自分との相性があるようです。そういうものは後回しというのが正解です。
覚えやすいものからドンドン覚えて、まずは自分の脳に一定の語いを持つことです。
 

なお、私の経験では、それらの相性の悪い語句を知らなくて実際に困ったことは、ほとんどありませんでした。あまり必要のないものは、脳が自然に拒否してくれるのかなぁ! フシギだなぁ! ぐらいに考えています。
 

また日本語訳を一読してから英文を読んでも全然かまいません。
新聞では日本の新聞を読んでから英字新聞へ。
同様に、いったん映画の字幕を観てから、2 回目はすべて英語で観るというやり方の方がかえっていいです。
 

例えば、斉藤孝氏 (「 声に出して読みたい日本語 」 の著者 明治大学教授 ) は言っています。
「 意味があらかじめわかっていることは、素読の効果を妨げない。まずは、日本語の訳文を見て内容を頭にいれておく。そのうえで英文を読めば、意味がすっすと入ってきやすい。すると、内容がわかった状態で読むことができるので、映像イメージも湧きやすく、また抑揚にも内容理解が反映されやすい。」

 

 

全部の英語表現を覚えようとしない

例えば、「何時ですか?」の答えは何種類もあります。
私のスクールでも初期の頃やっていました。それはそれでまぁまぁなのでしょうが、これだけで30分ぐらい使ってしまいます。

What time is it?
It’s 6:57.

It’s 3 to 7.

It’s 57 minutes after 6.

It’s 57 past 6. など
 

すべて知っているほうがいいに決まっていますが、何度かいっているとおり、全部やろうとすると英語学習はアッ!という間にエンドレスとなります。
はっきり言って、できなくなります。時間もかかります。費用もたいへんなものです。
まずはひとつ。興味をひかれたものでも、2つまで。としましょう。
 

今、あなたの問題としていることは、忙しい中で効率よくマスターしたいということではないでしょうか?
楽して、早く習得したいわけですから。
さらに、スクールなどに行って、英語を習う場合も初級レベルで「こんな表現、あんな表現もある。」といろいろ紹介する先生は(書籍も同様)少し程度の低い先生で、これをやっていれば、時間がつぶれて、先生も教えた気になり楽なのです。

 

そしてそれを生徒は黙ってメモをとっているというのが最悪のパターンです。
解説や表現の紹介も少しは必要ではありますが、1 番に使われ、さらに広がりのあるセンテンス(あとで使い道が多くなる)を中心に音読、リピートすると、かなりのスピードで上達します。

英語の学習効果が10倍アップ!プロが教える英語学習者への14のアドバイス

以下にあなたの学習する上での参考、ヒントとして英語学習の原則を述べています。
今までのあなたの常識とだいぶ違うはずで、驚かれることでしょう。
あなたに強くお勧めすると共に広く日本社会に提言したく思います。

 

このテキストを書くに当たり次のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

帰国子女が教えるネイティブレベルの英語を身に付ける最短学習法



運用法も含めた 2000 語のマスターに注力しよう
英語を母国語としない外国人も含めた各種の研究、私の経験上でも約 1,700~ 2,000 語で、だいたい日常会話はできる。

そして、これからの語が英語の根源的な語彙となっている。さらに 2000語とハッキリ目標が定められていることが大きいと考えます。
目標なしに学習することの負担は、たいへん大きいと考えています。山登りする時と同じでしょう。

 

コミュニケーションの道具として英語を学ぼう
Learn English as a tool of communication
コミュニケーションの道具として英語を学ぶということを第一歩と考えます。
今までは学問と言う感じで教えられ学ばれてきたように思います。
 

学問となると、何か偉いもの、間違ってはいけないもの等、敷居が高くなります。(今後は語学という言い方をやめた方がよいでしょう。)

英語はとりあえずコミュニケーションの道具と考えますので、コミュニケーションがとれる英語は原則としてすべて正解とします。なお、「 国民評議会のないアメリカでは国民の使う英語は全て正しいです。」 と指摘している識者の方もおられます。

 

むずかしい語よりやさしい語を使おう

Choose easy words over difficult words.

まずは最重要語の2000語を学びましょう。基本的には、これらの語でビジネスもほぼ十分です。前にも述べましたが、やさしい語の方が、むずかしい語よりずーっと使用頻度も高く、後になっての応用の幅も広いです。

2000語を学習した後は、あなたの興味、必要性に応じてボキャブラリーを増やしていきます。
ますます忙しくなる世の中、効率を考えましょう。

 

かっこよい語より親しみのある語を使おう

Choose familiar words over fancy words.
日本人は試験では、親しみのある語はあまり出題されないので、知らず知らずに、ビッグワードの方に意識が行きます。誇張なしで、条件反射のようになっています。また、あまりに使われもしない高度な表現や経済用語やファッションに関する新語などを覚えたらカッコよさそうだと飛びつく傾向があります。

 

これは、間違いです。使用頻度が低いこれらの語を基本ができていないうちに断片的に学ぶことほど、効率の悪いことはありません。また、今後、英語は、英語圏以外の

中国人、フィリピン人、タイ人、インド人などと話すことが、英語圏の人々と話すより多くなりそうです。このことは、既にたくさんの人が指摘しています。その際、ファンシーな語を言っても相手はネイティブではないので通じなくなります。
 

親しみのある語の方がすべての面でずーっとパワーがあります! そちらに、まずは力を注いでみると、あなたの英語に対する心の負担も下がります。

 


基本動詞/前置詞を効率的に使おう

Use basic verbs and prepositions effectively.
あなたは、get, give, for, on, off などの語を使いこなせていますか? 

これらの語は、日本語で言えば大和ことば、という感じで使用頻度が高いだけでなく、英語の根本的な考えがつまっています。したがって、後になってナルホドと納得
させられ、表現に広がりがでてきます。また、基本動詞と基本前置詞の組み合わせで、たくさんの熟語(イディオム)が作られます。むずかしい語や文法に取り組む前に、親しみのある語で学習しましょう。

 

基本英文法を学習しよう

Study basic grammar
 私はこのブログを書く直前に比較的最近発売された数冊の本を読みましたが、驚い

たことに、すべて基本文法をしっかりやらない限り、大人もそして子供も英語がマスターできない、と書いてあります。

 

なぜ驚いたかというと、5~6年前までは文法を否定する議論の方が優勢だったからです。そして、これらの著書の言うことは、私が英語を学んできた、教えてきた結論とも一致します。

 

くりかえしますが、基本の文法です。中・上級レベルの文法はずっーとあとにやりましょう。(話法、分詞構文、過去完了形、仮定法、関係代名詞などは基本文法には入りません。)

 

長い文より短い文でいえるようにする

Prefer short sentences to long sentences.
一つの文に一つの情報を入れます。具体的に言うと、関係代名詞は、初心者のうちは使わない方がよいです。私は初心者のレッスンには関係代名詞を使っていません。やや用法が難しいということもありますが、関係代名詞の文は2つの文にして言えますし、その方が一般に意味が通ります。

今後は英語圏以外のアジア、ヨーロッパ、アフリカなどの人と話すことが増えてますので、その意味からいっても、短い文だが、しっかり、はっきり、順序だてた英語を使っていきましょう。

 


最初に結論を、それから詳細を

Express conclusion first, then details.
日本語はお互いに察しあうことをよしとして、成り立っています。そして、『私は昨日、新宿に行……」 行った、行かなかった。と最後まで聞かないと分からない、といった特長もあります。

一方、英語は Yes/No がはっきりしていると言われているように、どんどん結論から言うことばです。

 

私は長年英語を教えていますが、なかなか結論を言わない生徒さんがいます。現実問題として、とても分かりにくいです。あなたは英語を使う時は、できるだけ最初に結論から言うこよう心がけましょう。

 

ジェスチャー、絵、写真、地図などの目に見えるモノを補助として使う

Use gesture, pictures, maps and other visible things.
英語そのものを学ぶという考え方から脱却して、英語を使ったコミュニケーションの達人を目指しましょう。数字などを書き付けてもよいでしょう。ジェスチャー、顔の表情、絵、写真、地図などをうまく交えるのがコツで、この方がかえって意思伝達がうまくいきます。

読めるが、会話は苦手という人は、中国語を使う時のように筆談を交えてもよいでしょう。英語、英語、英語と堅苦しく考えないで、柔軟に工夫して対応することで、足りない英語力を補います。そのようにしているうちに、英語それ自体にも親しみが出てきて、自分なりの学習法もつかめてきます。

 

スラングを避ける

Avoid slang.
スラング、またはスラングに近いものを学習することはやめましょう。スラングは書道で言えば草書体、絵画で言えば抽象画です。上級レベルになって、やりたい人だけが手を付けるものです。基本もしっかりできていない人が、スラングを交えて話すなど恥しいだけ。

 

また、スラングには流行もあり、覚えても2, 3年すると使えなくなるものも多いです。さらに、アメリカでは使えるが、オーストラリアでは誰も知らない、など、全くお勧めできません。

 

冠詞はあなたが決めてよい

You can decide articles.
冠詞には100%の決まりがありません。(あるとするなら、そういうものが一覧表のような形であるはずです。)したがって100%の正解もありません。

 

一つの決め事のようなものはあるのですが、それも例外につぐ例外で、私もよく分かりません。冠詞を日本人で一番よく理解している人達は翻訳家の人達ですが、その人達は、数百時間を冠詞の理解だけにあてています。(もちろん、なんでもかんでも適当でいいという訳ではありませんが)実践の場では、あなたが冠詞を決めます。

ネイティブも実は多分にそうしているぐらいですから……。

そして、論文のような正式なものを提出する時には、専門家にチェックしてもらいましょう。

 

 

発音にあまり時間をかけない

Do not spend so much time on pronunciation.
発音のことは、すでに説明済みですが、念押しとして、英語は主に高音域、日本語は低音域で、トレーニングによって日本人も高音域の音を聴き取れるようになりますが、これは宿命的なものが多分にあり、無理に発音の訓練をする必要はありません。

 

ただし、アクセントとイントネーションを付けることは重要で、これはすぐマネできます。これは宿命的なものではありません。発音は少々悪くても通ずるが、アクセントが無い、イントネーションが少ないと現実問題として、通ぜず、実用的という私の考えからも大きくはずれます。

 

 

資格試験は基礎文法をひととおりやった後でないと受けてはいけない

なぜなら、資格試験は一般に例外を正確に知っているかどうか? を問うモノが多く、また、英語の運用力、もっと言うと知識以外のコミュニケーション能力は測れません。(ただし英検の2次試験はやや別です。)

 

だいたいにして、最初に試験ありきというのは、私はヘンだと思います。また、どうしても 「 試験 」 という枠組みの英語になってしまうからです。さらに、私の現場での経験上、“やさしい部分の英語”と“むずかしい部分の英語”をまぜこぜにやった場合、上達が極端に、あなたが思われるよりずーっと遅くなります。

 

また、TOEIC 何点、英検何級と必要以上に、資格や一つの権威にこだわっている人ほど自分自身に主体性がなく、頼りなく、コミュニケーションとしての英語を使いこなすことがヘタである、という発見もしました。

 

 

文章はシンプル、簡潔に

ゲーテの有名な言葉に「外国語を知らざる者は自国語も知らじ」というものがあります。自分の国の良さや文化の特色、また自国語の特性などについて知るために、下手でもいいから外国語を学びコミュニケーションする意義は大きいです。

あとになってたいへんな教養にもなります。
 

ともかく、あなたの英語をシンプルにする (keep your English simple) ように努めないと、英語関係のプロになるのならともかく、はてしなく学習は続いていきます。
そして、ここで念を押しておきたいのは、シンプルであるということは、分かりやすいばかりでなく、良い英語なのです。例えば、アメリカでは大学に入るとすぐにコンポジシォン(composition) といって、どんな専攻の学生でも作文のクラスを取ることが大変一般的です。

 

私も受講したことがありますが、その中で 1 番と言ってよいほど、教えられていたことは、文をシンプルに!論文や手紙でも簡潔に! ということでした。 例えばリダンダント (redundant) といって、英語は意味が重複することを大変嫌います。
 

私の知っている日本人では福沢諭吉が、口語的で平易だが、話の筋道が分かりやすい文を書いたことで知られています。
福沢諭吉はきっと英語を学習する過程でもこのような技術を身につけたのではないかと私は考えています。
 

なぜなら、私も200時間ぐらいでしょうか、アメリカの大学で英語の作文/添削の指導を受けたことがあり、その後、日本文も必要なことを、やさしく分かりやすく書けるようになったと思っています。

なぜ2000語を覚えれば日常会話に困らないのか?

ここで、なぜ 2000 語なのか? ということを説明したいと思います。

私は自分自身の経験やたくさんの生徒さんの英語を聞いたり、フィリピンの数人の友人の英語を分析したり、たくさんの「英語の学び方」「上達法」というたぐいの本を読んだりして、2000 語で日常会話はだいたい以上出来る!ということは、頭だけでなくかなり昔から体で知っていました。
 

そしてこのことを決定的にしたのは偶然に知ったLongman Dictionary of Contemporary Englishという英英辞典でした。
この字典は5万6千語の収録語の定義をすべて2000語でしています。
自分の研究と一致しているを知った時たいへんに嬉しかったことを覚えています。

 

最重要動詞は?動詞番付表

ここで、私の作った動詞の番付表をご紹介したいと思います。
この表は、単に使用頻度に基づいて作られたものではなく、英語を母国語としない私達日本人が使いやすいかどうか、さらに、後々になって、その動詞が広がりがあるかどうかを考慮しています。
 

今日まで、英語教育の専門家は 「 使いやすいかどうか 」 ということを無視する傾向にあります。
それは、知識偏重でコミュニケーションということを軽視しているからです。

f:id:englishpower:20150326192354j:plain

※以上の動詞の根源的な意味を知ることで、無理な暗記なしに感覚的に使えるようになる。またこれらの動詞がある程度運用できないと、絶対話せないし聞き取れない。